金沢21世紀美術館に作品が所蔵されることが決まりました。

所蔵される作品は、昨年のkyotographie 2021で両足院にて展示した「種覚ゆ / The Records of Seeds」の作品です。

先日、友人が所持する平安時代の土器を触らせて頂いたのですが、800年もの歳月を経ても尚人々の想いによって大切に手から手に継がれてきたという事実に感銘を受けていました。そして、今その土器がここに在るということで伝えてくれるメッセージがあることに身が震える体験をしました。

上記まではいかなくても、作家として作品が美術館に所蔵されることは、ひとつの夢であり、作品を大事に後世に残され保管して頂けるということはとても光栄なことです。

また、「種覚ゆ」は、タイトルにもあるように種自身が土地や風土を記憶し、ヒトの想いや活動がそれらを繋いでいくことを表した作品でもありました。私の手から離れ、次は作品が時代を越えて伝え続けてくれる存在になったか思うと、改めて制作した意味があったと思えました。

建築教育では、100年先の未来を想像して設計しなさいと口を酸っぱく言われてきましたが、そのような意識を持って制作に関わることが大事だと改めて教えて頂いたように思います。

たくさんの熱い心を持った方々の、厚い協力を得ながら制作した「種覚ゆ」でしたので、まずは関わって下さった方々やいつも応援してくださる近しい方々に御礼のメッセージをお送りしました。

過去を振り返ってみると、今までたくさん悩み、苦しいことも理解されないこともありましたが、それでも更新しながら進み続けてきた結果だったと心が震えました。そしてそんな苦しみに勝るくらいたくさんの方たちに賛同、応援して頂いていることに深い喜びと幸せを感じています。

これからも初心を忘れず、

試行錯誤しながらも、真理や表現の探求、アートを通して少しでも明るい社会に、人々の心に光が灯りますよう制作を続けていけたらと思います。

更に身の引き締まる思いですが、これからもご指導、ご協力を頂けますと幸いです。

どうぞ引き続き宜しくお願い致します。

Photo by Takeshi Asano