Blanc / Black
写真の本質である光と影をテーマとし、太陽神である天照大神が祀られている京都最古の神社と云われる日向大神宮を撮影した作品。光の三原色(RGB)を重ねること(多重露光)で写真の光は「白」となり、色(影)の三原色(CMY+K)を重ねること(9 回のオーバープリント)で影は「黒」となる。また、英語の“Black”(黒)は、フランス語の“Blanc”(白)が語源であり、どちらも色がない状態を表す。“Blanc”は「空白」も意味する。光と影は、「全てある色」「なにもない色」は、ここでは逆転し、それは表裏一体であり、黒も白もどちらも同じ意味である。写真を重ねることで「何もない」もしくは「全てがある」、「光」と「影」を表現しようとした。
print size: 728 x 1000mm
Inkjet print
print size: 80 x 100mm
Reversal film